十五年アニメーション総決算

Twitterで皆さんが今年作品の10選や楽曲を選出しているのを見て自分も纏めたくなったので今ここでブログを活用せず何処でこの必要性の感じられないブログが意味を持つのか、ということで久しぶりにブログを書いています。こういう振り返りながら作品や楽曲を選出するのは楽しいですね。

去年の総決算は「十四年アニメーション総決算」こちら。ということで今日はとりあえず作品をピックアップして書けたらいいなと思います。

去年は順位別に作品を上げて其々好きな話数をタイトルだけ上げる形式だったので今回は無作為に順位を決めず”話数単位”で選出できたらなと思います。

 

K RETURN OF KINGS 

第九話「kid's room」

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まだ最終回を迎えていないので現段階での選出ではありますが、緑のクランを核心に置いて視聴している節のある自分にとってこの回のラストの引きとサブタイトルは恐怖心を煽るような演出で怖くて見返せていない程衝撃的でした。本拠地である秘密基地の正体と擬似家族。イワさんの元で繰り広げられるキッズルームという名の茶番劇。一見ギャグにしか見えないこの演出も分かる人には恐怖に感じる事でしょう。流がシロと対比するキャラクターであるならば、家族である白銀クランと対比する緑のクランの関係性は必然的に。最終回が今から怖くて仕方ないです。

少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-

第二十話「僕たちの延命」

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手探りで必死に積み上げてきたポジションをたった一瞬で奪われたマッキーの悔しさと同時にマッキーが作り上げてきた居場所に立つ重荷を受け継ぐこととなるカケル。少年ハリウッドが”永遠”に近付く為の突然な宣告は二人に大きな課題を与え導いていく。少年ハリウッドの中でも一番堪える第二十話ですがこのセンター変更を経たことでより輝きを増す二人が居ることに二十一話以降に気付くんです…シャチョウの考え見据えるアイドル像は我々の二歩半先を見据えているのだな…と。挫折を経験したものしか生み出せない輝きにこんなに大きな力があることを初めて知りました。

城下町のダンデライオン

第五話「八人岬」

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櫻田兄妹でも異質を放っていた岬と遥の双子の関係性を確立させた五話の”八人岬”はどのお話も素晴らしいダンデライオンの中でも印象深く突き刺さる回でした。スペックが高い兄妹がいる中普遍的で平凡な自分にコンプレックスを感じる岬が唯一自分を見せられる存在である弟、遥。お互いがお互いの支えとなる存在である二人の関係性は櫻田兄妹の中でも濃厚で、でも少し危うい。この絶妙な二人の関係性を描いたこの回は完全にダンデライオンの沼に落ちる原因になり印象的という言葉では収まりきらない程インスパイアされました。

アルドノア・ゼロ

第二十四話「いつか見た流星 -Inherit the Stars-」

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ただアセイラム姫の為を想い描いた未来は儚くも残酷に幕を下ろす。死して生きることを選んだスレイン・トロイヤードへの救いの手は単純な一言と目に染みる程雲一つない青空の先に見据える何処かの誰かの存在。悲劇に飲み込まれ道を誤り全てを失ったスレイン、本当はただ純粋に優しい心を持った少年に過ぎないのかもしれない。最後に向けた笑顔に微笑み返す誰かがきっと優しい君を幸せへ導いてくれるはず。生きましょう。

六花の勇者

第一話「地上最強の男」

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詳しくは「花の印が導く罠」この記事に書いたのですが六花の勇者の本筋に触れるまでの前筋と共に主人公であるアドレットのキャラクター性を確立させる丁寧かつテンポの良い構成。特にアドレットが六花の勇者に選ばれるまでの牢獄での描写の丁寧さは今年一番と言っても過言ではない程素晴らしかったです。一話、そして土台、基盤となる前筋が丁寧に土台がしっかり作られることでストーリー全体に軸が生まれるんだなということをこの六花の勇者一話で教えて貰った気がします。

干物妹うまるちゃん

第八話「うまるとクリスマスと正月」

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選出理由は今年一番リピートしたという事実が大きいと思います。クリスマスとお正月を”お兄ちゃんと過ごす”。勿論海老名ちゃんを初めとした友達関係描写も良いのですがやはり家族での描写が多彩に描かれたこの回はどの話よりも印象的でした。面白さや可愛さと共にうまるの過去や核心に迫るような演出が多々あったのも印象深さの一つの理由だと思います。

純潔のマリア

第十話「ODIET AMO -我憎み、我愛す-」

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戦いを嫌うマリアを想いながらも戦争に赴くジョセフと火刑直前の自分の元に野次馬が集まり人間の無常さを知るマリア。人の問いに疑問と苦しみを感じるエゼキエル。人の傲慢さ、世界の歪さ、答えのない正しさに縋る人の脆さ。それを知っても尚自分の意志を貫く事を諦めないマリア。信じられるのは自分の意志のみ。この十話は純潔のマリアの中でも恐怖心を駆り立てられる回でした。人間の奥底を垣間見たような感覚。マリアの自己満足な正義が救いに感じられるほどに。

スタミュ

第七話「第七幕」

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合宿にてライバル間に生まれる友情を描くかと思いきやリーダーとしての辰巳の言葉にグループリーダーとしての在り方、星谷の持つ可能性がteam鳳の未来を示唆する展開。お互いリーダーとして、ライバルとして刺激し合える関係性を築く第一歩としての描写にスタミュのストーリーの描き方に新たな発見を感じました。辰巳と星谷の関係性はまたスタミュに面白い風を生み出してくれそうですね。

暁のヨナ

第二十二話「歴史は夜作られるf:id:sugar09:20151207233644j:plain

クムジとの直接対決。一国の姫であるヨナが初めて人を悪意で殺める瞬間。瞳の奥にギラつく眼差しと捉える獲物。迷いのない視線の先に見据える未来の為に撃ち放つ一矢。父の死後、ハクと旅を続け世界を見渡し初めて感じるもの感情と国の現状。仲間と出会い手にした強さがここで初めて形になる瞬間を目の当たりにしたような感覚に陥りました。成長の証、覚悟、色々な想いがこの一撃に込められていたんでしょうね。物語が濃厚な暁のヨナの中でも軍を抜いて視聴中鳥肌が止まらず一秒たりとも目が離せない瞬間でした。

監獄学園

第十二話「グッドモーニング プリンス!」

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監獄学園最終回、キヨシ達の退学ミッション達成後、今までの不正発覚により真の生徒会によってプリズン入りを命じられる裏生徒会。今までキヨシ達を罰し規律を整える立場だった裏生徒会メンバーのプリズン入りは最終回ラストとは思えない超展開で、思わず開いた口塞がらない状況に陥るほど印象的、というよりも驚愕でした。コレをラストの引きに持ってくる水島監督を始めとする制作側の本気を感じた描写でした。僕の中に、そして深夜アニメに乱世の風を吹き荒らしたこの作品は絶対忘れることはできない。

番外編(劇場版)

劇場版蒼き鋼のアルペジオARS NOVA -Cadenza-

劇場版境界の彼方 I'LL BE HERE 未来篇

劇場版コードギアス亡国のアキト 三章

 

ふう、書き殴るだけで疲れた…。

でもこうして振り返ってみると今期が偏りすぎているだけで年間を通して見てみると色々な要素、ジャンル、テイストの作品を見れたのかなと想います。

印象的だった作品は何ヶ月も経っても感想が出てくるものですね。衝撃というものはすごいですね。因みに劇場版も書き出しはしましたが内容には触れません。アルペジオなんかは特にまだ円盤が出ていないですし、何より劇場版に触れ出すと多分夜が明けるレベルで時間が掛かってしまう気がするので。気になる方は是非その目でお確かめください。

ということで気が済むまで書き殴って満足したのでこの辺で失礼します。

次はオープニングかエンディング、キャラクターどれを書くかは気分次第ですが年が越す前には全部書き終えられたらと思います。それでは。