花の印が導く罠

前回言ったようにガッチャマンクラウズインサイトの感想を書こうと思ったのですが昨日放送開始した「六花の勇者」を視聴したらどうしても書きたいことが募ってしまったのでガチャクラを次に回して六花の勇者の感想を書かせていただきます。

f:id:sugar09:20150712221211p:plain

千年前魔神を封印した一輪の聖者の力が再び魔神が目覚める時、六人の選ばれし勇者に六花の紋章を印し一輪の聖者から受け継がれし力を駆使し世界を破壊に導く魔神封印を目的に魔哭領に集結する。

ここまでの大まかなイントロダクションを聞くと至って王道ファンタジーなのですがこの六花の勇者は王道ファンタジーとは一味違う「六人しか存在しない筈の六花の勇者が七人存在し、この中に一人偽物(敵)が存在している」というミステリー要素が含まれている事が大きな斬新さの一つだと思います。

仲間全員を疑い合い偽物を見つけ出すという要素はミステリー作品にはよくある要素ではありますが王道ファンタジーに含まれているというのは珍しいのではないでしょうか。個人的にこういう疑い疑われる駆け引き描写は大好物なので好きなジャンルが混ざり合ったこの作品の雰囲気に一気に引き込まれてしまいました。

一話時点では主人公アドレット・マイアとピエナ国の王女であるナッシェタニアが六花の紋章を受け六花の勇者に選ばれる場面までしか描かれていないのでミステリー要素はまだなかったのですが、そんな本題に入る前のプロローグに至る一話でも既に視聴者を引き込む要素が沢山あり見ているだけでわくわくしてしまいました。

第一話では主人公アドレット・マイアが六花の勇者を選出する為の神聖な戦場を荒し懲役刑に処されてしまうという大胆な構図から始まるのですが、アドレットの戦場荒しのアクションシーンのカメラワークの躍動感が物凄く見応えがあり完全に飲まれること間違いなしです。

最近は静止画としての美しさが評価の基準になっていたりするものですがこのアクション描写は映像として魅せる美しさがふんだんに盛り込まれています。こんなにアクションで動いているのは最近では進撃の巨人立体機動装置描写以来かもしれません。(キャプでは良さを表現しきれないので載せません)

そして刑執行中の描写も適当に流すことなく雨ざらしの牢獄らし描写や、与えられる最低限の食料、日付感覚を失わぬ為の壁への印を刻み込みや空や天候の変化、主人公の髭や髪の長さの変化で牢獄に収監されてからの経過日数が一目で分かるかのような演出が印象的でした。

f:id:sugar09:20150712215645p:plain

色々抜き出せばキリがないのですが第一話簡潔に一言で表すと「丁寧」という単語が浮かび上がってきます。自分のような原作未読の視聴者にとってこの世界観に初めて触れる事となる第一話をこのように世界観に忠実に丁寧に描いてくださるとより入り込みやすくなるのでとても有難いです。勿論丁寧に描きながらもテンポ感は失わない絶妙なバランスも素晴らしい。

二話から他の勇者たちも登場する事と思いますのでまだまだお話の核心に迫るのはこれからという事でこれからじっくり楽しんでいけたらと思っています。

(それにしてもアドレット役の斉藤さんのお声がドストライクでドキドキしてきます)

それでは、次こそガッチャマンクラウズインサイトについて書きます!よろしくお願いします!