終わらない夢の外へ連れ出して

現在午前五時五十六分。眠ろうと思っていたのに眠れない憂鬱な布団の中。

折角なのでそんな気分を紛らわす為ブログを書き始めてしまった次第なのですがちょこっと書けるような話題がない。と思い少し考え唯一思い付いた昨日の夜から降っていた"雨"について書いてみようと思います。もしかしたらアニメや楽曲以外を題材にするのははじめてかもしれません。

自分は、中々共感を得て貰えないのですが雨の日が天候の中で一番好きなんです。全てを覆い隠し包み込む灰色の雨雲と全てをかき消す雨音、木々や傘を濡らし輝かせる雨粒。そして雨が濡らした地面から香る雨と土の匂い 世界から孤立されたかのような雨雲が覆い隠す憂鬱な空間へ降り注ぐ優しい雨の感覚、雨の日しか体験出来ない異空間へ誘われるかのようなあの言葉では表しきれない独特の空間が好きなんです。

単に自分がどんよりとした空間が好きで晴れ晴れと澄み渡った空間が苦手という理由もそのうちの一つなのかもしれませんが、理由は何にせよやはり惹かれる部分は多いです。

なので雨をモチーフにした楽曲や雨のシーンがある作品も惹かれてしまいます。

坂本真綾さんの「雨が降る」「カミナリ」小松未可子さんの「アンブレラ」入野自由さんの「雨音」、作品だと最近は「言の葉の庭」「月刊少女野崎くん雨回」

その中でも雨が好きになるきっかけと言っても過言ではない坂本真綾さんの「雨が降る」は特に思い入れが強いです。

冷たく降り掛かる印象しかなかった雨に温かさと優しさ、愛おしさがある事を教えてくれた。大袈裟に言えば自分の知らない感性を植え付けられたかのような。勿論孤独へと誘う心を打ち付けるかのような冷たい雨も魅力的なのですが、雨の概念を変えてくれたこの楽曲は特に印象深かった。それに雨が降るを聴かなければ知る事のなかった感覚かもしれないと思うと何だか凄い事のように思えてしまいます。

雨といいますか雨が降るについて長々と語ってしまいましたが、こうして文字にして考え直してみると今まで何とも思ってなかった雨の日が急に好きになってしまうのですから音楽の影響力とは絶大なものですね。たかが音楽、されど音楽。侮れませんね。

さて今回は「雨が降る」しかピックアップ出来ませんてしたが他に挙げた楽曲や作品もとても素晴らしいので是非視聴、拝聴して視覚から聴覚から雨を感じてみて頂きたいです。

どんよりした雰囲気を放つ雨もきっと好きになるはず。